「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い」


まだ2月だというのに 早くも今年4本目のブルース・ウィリス出演作を鑑賞。
しかし これがまた微妙。
まぁ 「ダイ・ハード」の後に観たら 何でも色褪せるだろうけどね。

ブルース君は完璧な助演。
特に大きな見せ場もなく 後方支援に徹しています。

主演はジョシュ・デュアメル 俺は結構好きなんだけど 
ちと薄いんだよねぇ 存在感が。
なので 主演ってのは ちょっと厳しいような気もしました。
話の筋もね なんか今更って感じの使い古されたネタだしさ。
新鮮味も全くなかったんで ジョシュ・デュアメルだけが悪いわけじゃないけどさ。

悪役は存在感があってよかったんだけど なんだか扱いが中途半端だしさ。
全てが「取って付けた」感に溢れていて ちと残念でした。
ラストの炎の中でのアクションも 安っぽかったもんなぁ。

ま DVDで十分だったかなぁ。

「ダイ・ハード ラスト・デイ」」


やっぱ ブルース君には「ダイハード」が合ってるよねぇ。
なんだか 観る前は色々不安も感じたりしたこの「5」ですが
それを吹き飛ばしてくれる面白さでした。

「4.0」の娘に続いて 今度は息子が登場。
このシリーズ 一作毎に新機軸を打ち出して 大事に作られてるよねぇ。
シリーズ最高(もちろん「1」)は超えられないと思うけど 
最良を目指して 各作品が丁寧に作られていると思います。

上映時間の短さもあって ブルース君のぼやき節は他の作品ほど効いてなかった
ような気もしましたが その分 息子との掛け合いが面白かったんで まぁ許す。

その息子役のジェイ・コートニー
アウトロー」でもトム君と共演してたし 素朴系骨太野郎で なかなかイケます。

なぜ邦題が「ラストデイ」なのか全く意味不明ですが
まさかの「6」も期待したいところです。

「アウトロー」


なんだか立て続けに映画を観ています 最近。
ってのも 新しい職場から割と近くに(つっても電車に乗るけど)シネコンがあって
レイトショーが1200円なので 休みの前の日は ほとんど映画観て帰るのが
習慣になりつつあるという そんな感じの今日この頃。
なので 更新もしなきゃいけないと思いつつ 全然追いつかない今日この頃。(汗)

で 「アウトロー」です。
非常に よく出来ている映画で 期待していた以上に面白かったです。
初っ端の掴みも最高で緊迫感も半端なかったし そこからのトム・クルーズ登場
までの流れが素晴らしかったと思います。筋もしっかりとしてるし 推理物としての
面白さもあるし ロバート・デュバルとトムとの掛け合いもニンマリ出来ちゃうし
目立った欠点はないのですが あまりにまとまり過ぎてるっつうかね。
これ 別にトム君でなくても よかったんじゃないかなぁ?
って思ってしまうんですよねぇ。
結構 地味にまとまってる中で トム君は やっぱりオーラ全開だからさ
なんだか少しだけバランスが悪いような気もしました。
映画としての出来はどうだか分かりませんが「オブリビオン」の予告篇とか観ると
やっぱり トム・クルーズには大作然とした映画の方が似合ってる気がします。
って なにげに「オブリビオン」を楽しみにしてる俺です。

「ムーンライズ・キングダム」


うーん なんか微妙だったなぁ これ。
まぁ 渋谷系オサレ男子とかだったら 泣いて喜びそうだけど。
すっかり 郊外系クサレ紳士な俺には その前面に出過ぎなオシャレ感に
辟易を通り越して シラケた気分になってしまったのでした。
20年前だったら 俺も絶賛していたかもだけど。
なんだか 時の流れを感じずにはいられない 今日この頃っす。

ストーリーも単純だし もっとストレートに描いた方が胸に迫ってくるような気も
するんですが そういう発想自体が既に オジサンなんでしょうね 俺も。

ブルース・ウィリスエドワート・ノートンフランシス・マクドーマンド
ティルダ・スウィントンビル・マーレイまで 錚々たる曲者揃いの大人キャストが
束になっても敵わない位に 主役の子供カップルの雰囲気が最高なだけに
余計にもったいない感じがしました。

ブルースくんは 今年7本もの出演作が公開されるらしいね。
本命は「ダイ・ハード」で決まりだろうけど 他の出演作もコンプしようかと
思っていたら「噂のギャンブラー」は もう公開終了してるっぽい。
しかし 一時のジーン・ハックマン並みの出演頻度やね。
って ジーン・ハックマン 最近観ないなぁ。
老いて益々 俺も見習わなきゃなぁ。

「キリンチャレンジカップ 日本VS.ラトビア」


今年初の代表戦は「岡崎祭り」じゃぁ〜〜〜っ。
ってことで テレビの前で狂喜した俺です。(乱舞は控えました。)

いやいや しかし まさかの1トップでしたねぇ 岡ちゃん。
スタメン発表された時は 本田の1トップだって誰もが思ったはず。
ザックの考えが どこにあったのか インタビューでは全てを
語ってない気がしますが それにしても 頑ななザックが岡ちゃんを
1トップに据えた意義は小さくないと思います。
まぁ 機能したかは別にして ポストプレーとキープ力のある1トップ以外は
試してこなかったザックが 機動力と得点力に優れた岡ちゃんを試した。
ってことは 佐藤寿人だって 永井謙祐にだってチャンスはあるってこと。
ザックも本気でバリエーションを増やそうとしてるんだろうなぁ。
まぁ よっぽどのことがない限り W杯出場は決定ってとこまで来てるので
それも当然と言えば当然なんですが。

1点目は ウッチーの点をかっさらいゴールかと最初は思いましたが
ポストに当たってネットを揺らしたことを考えると 
岡ちゃんがコースを変えていなければきっと外れていたんだろうなぁ。
本人も 「決まったじゃなくて 決めたゴール」と言ってたし 
あそこで勝負出来るのが岡ちゃんの武器だと思います。
2点目(チームの3点目)は 綺麗な崩しからの
これまた岡ちゃんの持ち味である裏へ抜ける動きから決めたゴール。
香川が 本田が決めたチームの2点目よりも 岡ちゃんが決めた3点目こそ
チームが目指しているゴールと言っていたように 前田のポストプレーから
香川の絶妙のラストパス そして岡ちゃんが抜け出して決めるという
会心の得点だったと思います。

乾の独特のリズムや 大津の前への推進力など 加われば面白くなりそうな
ピースもありますが 現状では 香川・本田・岡ちゃんを脅かす存在には
なってない気がします。特に フィニッシャー(得点を決める人)という意味では
岡ちゃんの一択って感じだもんねぇ 今は。

代表での好調さに比べて シュツットガルトでの苦境が ファンとしても
もどかしくてしょうがないんですが 黙っていてもパスが出てくる代表と違って
シュツットガルトでは 個の能力で得点を決め切る力が必要で
そこは 岡ちゃん本人が一番痛感してると思うので なんとか一皮剥けて
一回り大きな選手になってもらいたいなぁと思います。

「ルーパー」


いや もう2週間前位に観たんですけどね なかなか書く時間がなくってさ。
ま 面白かったんですけど それもブルース・ウィリスが出てる時点で 
俺の場合 かなりな部分がクリアになっちゃう感じなので 欲目全開なのかも。

時間移動ものにしたら なんだか随分とサラっとした印象で
細かなとこの詰めが甘々な感じもするんだけど 
話が意外な方向に進んでいくので 逆に最後まで楽しめました。
ただ そこが評価の分かれ目って感じもしますけど。

ブルースくん 今年は公開作が続くのでファンとしては嬉しい限りっす。
次は「ダイ・ハード」だぁ。

「レ・ミゼラブル」


やっと観れた〜。
年末に 結構酷い風邪をひいてしまって おば友と観に行く約束をしていたのに
キャンセルしてしまったんですよねぇ。

で 休みまで待てずに レイトショーで観て来ました。

いやぁ 泣いたね〜。
ポケットティッシュひとつ使い切っちゃったからね 涙と鼻水で。(汗)
序曲が始まったと同時に「レ・ミゼラブル」の世界に浸りきりました。

日本では帝劇で20年以上に渡って上演され続けている名作なので
観ている方も多いとは思いますが ミュージカル映画って最近はあんまりないので
一般的な映画ファンの受けってのはどうなんでしょうね?
全編が歌で構成されているので 芝居部分と歌部分の違和感ってのはないと
思うんですが 逆に最初乗れなかったら 最後まで乗れないで終わる可能性も。
ただ 好き嫌いはもちろんあるでしょうが 音楽の素晴らしさは疑うとこはないと
思うので 多くの人に観てもらいたいなぁ。

で 「レ・ミゼ」鑑賞16回の俺的には かなり満足度は高かったです。
日本では今年 新演出版が上演されますが それを基にしているのか
それとも映画オリジナルな部分もあるのか 微妙に旧演出版とは違う部分も
あったんですが それは ほとんどがいい方に作用していて 分かりやすさとか
細かい部分の整合性みたいなもんが 格段に上がっていたと思います。
映画版のための新曲「Suddenly」は まぁ あってもなくてもいい感じでしたが。

ジャン・バルジャンを演じるヒュー・ジャックマンの評価が高いようですが
俺には ちょっと力み過ぎな感じがしました。滅茶苦茶泣けるナンバー
「彼を帰して(Bring him home)」も もうちょっと大きく包み込むように
歌って欲しかったとこです 個人的には。

一方のジャベールを演じるラッセル・クロウは 観る前の俺の心配を
軽く吹き飛ばす程の歌唱力で どハマリしました。ジャベールにしては力強さが
足りないのかもしれませんが そこはあの風貌と繊細な演技力で見事にカバーしてるし
個人的にはヒュー・ジャックマンよりも 断然いいと思います。
「星よ(Stars)」の 危うい心情を的確に捉えた歌声は素晴らしかったと思います。

ファンティーヌを演じるアン・ハサウェイの「夢やぶれて(I Dreamed a Dream)」も
ここ数年付いてしまっていた スーザン・ボイル臭を一掃してくれる出来でした。
旧演出版では 工場をクビになった帰り道に途方に暮れながら歌われるんですが
映画では(新演出版でも?)娼婦になってから歌われていましたね。
まぁ そのせいもあって 悲愴感は倍増してましたけど。

俺が名曲揃いのこの作品で一番好きな曲が「On My Own」で 他がどんなに良くても
この曲を歌うエポニーヌがイマイチだと全体の評価も下がってしまう程なんですが
この映画のサマンサ・バークスは全然知らない女優さんなんですが 
エポニーヌにもピッタリで この曲も素晴らしかったです。
パンフが売り切れで プロフィールが分からなかったので検索してみたら
ロンドンの舞台版にもエポニーヌ役で出演してるんですね。
そりゃ 上手いわ。
で この曲 映画では雨に打たれながら歌われるんです。
舞台では もちろん雨は降らせないで 印象的な照明の中で歌うのですが
「雨の舗道は銀色」って歌詞にもあるように
それを映像(映画)で表現できるのも強味だなぁと思ったりもしました。

「The Cafe song」はマリウスが亡き仲間たちに「生き残ってしまってすまない」と歌う
落涙必至の曲で それには舞台版の演出も関係してると思うんです。
仲間と語り合ったカフェで歌うマリウスの後ろに 亡くなった仲間たちが一列に並んで
登場し 曲の最高潮の時に消えていくという 「泣いてまうやろ〜」な演出。
これが映画では どうなるかと思っていたら 完璧なマリウスのソロでした。
仲間たちとの語らうシーンとかが挿入されるかもと思ったけど それも無し。
この映画では 全く回想シーンとかはなくって そういうとこも舞台を意識して作られて
いるんだと思うんですが そうなると出来ない演出とかもあるんですね。

テナルディエ夫妻を演じる サシャ・バロン・コーエンヘレナ・ボナム・カーター
最高でした。悪党だけど憎めない そんな魅力的なテナルディエ夫妻になってました。
サシャ・バロン・コーエンが こういう役をやるっていうのも 意外だったけど。
地下の下水道でのシーンは 舞台では水の滴る音は効果で加えられているけど
映画では まさしく汚泥の中を歩くんですねぇ。追って来たジャベールと泥だらけで
誰かも分からない感じのバルジャンが対峙するところは ここまでのリアリティが
必要なのかな。ただ ジャベールと向き合っているのはバルジャンの姿をした
俺たちなのかもしれないなぁと そのために泥だらけにしたのかなぁと思ったり。

マリウスたち 学生運動の同志たちが築くバリケード
窓という窓から家具が投げられ出来ていく様は 映像(映画)ならではって感じで
凄く良かったんですが 出来あがったバリケードが舞台版と比べても
あまりにも脆弱というか しょぼかったのが ちと残念ではありました。
多分 史実とかと照らし合わせれば あんなもんなんでしょう。
ただせっかくの映像(映画)なんだから もう少しだけスペクタクルな感じがあってもね。
フィナーレの「民衆の歌(The People's Song)」で登場するバリケードとの対比も
出したかったんだろうけど それにしても ちとしょぼかったような。

帝劇の舞台版の訳詞をされている岩谷時子さんの詞が今回の映画の字幕の作詞でも
参考にされているみたいなんだけど それも当然。本当に完璧な訳詞だと思うもん。
今回 英語詞も 簡単なものは耳で理解出来たけど 意味を理解させるだけでなく
「歌詞」としての完成度も素晴らしいと再認識しました。
ちなみに バルジャンの囚人番号は 帝劇の舞台版では「24653」です。
映画では「24601」。多分 「オー」と「ごー」 「ワン」と「さん」が
発音としては一緒なので替えてあると思うんですが 
そういうとこも歌う役者のことを考えているんですね きっと。

語り出したら止まらないので この辺にしときますが とりあえず 
映画ももう一回観たいし 更に新演出版での上演もグッと楽しみになってきました。