[杮葺落六月大歌舞伎」


これ観に行った時ねぇ 開演に間に合わなかったんだよねぇ。
俺 出かける時って 余裕を持って起きても 何故か出かけるのはギリギリに
なってしまうタイプなんだけど(汗) 殆ど開演には間に合ってはいたんよ。
ほんと 座ったと同時に開演のベルが鳴って 幕が開くなんてのもザラなんだけど。

これは その数少ない方の開演に間に合わない公演になってしまいました。
で 15分位は見逃した筈なので 最初の演目「鈴ヶ森」は イマイチ話が分からず
入り込めなかったっすねぇ。(当り前) 筋書を読むと なかなか面白そうな作品だけに
ちと残念っつうか やっぱり余裕を持って家をでなければと思った次第です はい。

で 後半が目当ての「助六」だったんですが こちらは堪能しました。
四月の杮落しの「勘三郎に捧ぐ」に続いて「団十郎に捧ぐ」と銘打たれているのが
大変残念であるわけですが 勘九郎七之助に続いて海老蔵も熱演で
その想いに応えていたと思います。

なんだかんだ言われている海老蔵ですが 一度でも彼の歌舞伎を観たことがある
人ならば その華やかさと共に才能の大きさに気付かない筈はないと思います。
声良し 姿良し 演じて良し 間違いなく歌舞伎を背負っていく一人であると思うので
責任を自覚するのは大事ですが 逆に破天荒さを失わずにやっていってもらいたい。
そう思います。

それから この演目にも出ていて 一番観客を沸かせていた(海老蔵以上に)
三津五郎さんが 膵臓の腫瘍で9月の公演を降板されるというニュースに
衝撃を受けた歌舞伎ファンは多いと思います。
いや もう 今はこれ以上連れてかないで欲しいです ほんと。
まさに円熟期を迎える役者達ばかりなんだもん。
つーか 絶対に また歌舞伎座三津五郎さんに会えるのを信じています。