「プロメテウス」

まぁ 「エイリアン」には遠く及ばない気がしますが なかなか面白かったです。
なんだか分かりにくいとこもありますが それは「人類の起源」に迫るという
テーマに沿って リドリー・スコット監督を中心とするスタッフ一丸となって
スリードしてるためなのかなぁと思ったりして わざとそうしてる感じもしました。
そのせいで焦点が若干ボヤけた感じにもなっちゃっていて ちと残念なとこも
ありますが それでも最後のあのシーンがあるからね。
俺は マニアって程「エイリアン」って映画が好きなわけではないですが
一番最初に観た時の衝撃は いまだに忘れることが出来ないです。
逆に「エイリアン」を観ていない若い世代の人がこれを観て面白いのかどうか。
日本での宣伝は「エイリアン」のエの字も出していないしね。
結局 「人類の起源」って なんやねん?って思うんじゃないかなぁ。
なんか そうやって観ちゃったら わけ分からん映画だと思うもん。

で 今回 「プロメテウス」を観てから「エイリアン」をDVDで観直してみたんです。
したらさ やっぱり圧倒的に「エイリアン」の方が面白い。
そりゃ 比べたら映像とかは しょぼく感じちゃうとこもあるけどさ。
クリーチャー(エイリアン)の造形デザインとかさ 宇宙船内部のデザインとかはさ
全く古さを感じさせないからね 凄いとしか言いようがない気がします。

そういう点で「プロメテウス」にデザイン的な新しさは あまりないような気がして
残念な気がしましたが それは「エイリアン」の前日譚を描いてるからって
配慮があったのかもしれません。ま テクノロジー的なとこは「エイリアン」よりも
はるかに進んじゃってる感じで整合性は完璧とは言えない感じですが。

「エイリアン」では 終盤までその正体が隠されていたロボットですが
「プロメテウス」では最初から その正体が明かされています。
ここは 凄く個人的にいいなぁと思ったとこなんですよね〜。
「エイリアン」を自らパロディ化しちゃってる感じがして。
扮したマイケル・ファズベンダーも その辺を茶化して上手く演じているので
無機質な感じとユーモアの加減が絶妙で魅力的に感じたしね。
どこかシャーリーズ・セロンと共通する冷たい雰囲気もあるので 最後まで
セロン演じるヴィッカーズがロボットなのかっちゅう謎が残ったのも
なかなか上手いなぁと思いました。

全体的に 科学者の行動が科学者らしく感じられなかったこととか
あまりにも無理があるんじゃないか ってとこも多々あったんですが
そんなとこも含めて なんだか楽しかったりもしました。
なんなんでしょうね 自分でもよく分からないけど。


パンフレット読むまで ガイ・ピアースが出てるのに気がつかなかったり。
(特殊メイクしてるので分からなくても無理はない と思う(汗))
また トム・ハーディーが出てるんだぁと思って パンフを見たら
全然違う役者だったことに気付いたり。(汗×2)
俺も 相当 ボケボケしてるので そういう脳レベルにはぴったりだったのかも。
ってか この二人 似てるよね。
左が 「プロメテウス」のローガン・マーシャル=グリーン
右が トム・ハーディ
どっちも 結構好きなタイプ。

なんか続編決定って噂もあるみたいで 「プロメテウス」で残された謎や 
「エイリアン」へのもう1プロセスがあるのかどうかも気になるところです。