「トータル・リコール」


ほんとは「ダークナイトライジング」を早く観たいんだけどなぁ。
なんと 「ダークナイトライジング」は劇場招待券がペアで当たったんです。
で ♀友を誘ったんですが なかなかお互いの都合がつけられずに
ちと保留って感じになっちゃってるんですよねぇ。
まぁ まだしばらくは上映してるだろうから いいんですけど。

ってわけで 「トータル・リコール」です。
うちらの年代は シュワちゃん全盛期をモロに通過してきてるので
これも劇場でしっかり観たなぁ。結構 コミカルなシーンもあったりして
面白かった印象があるし 当時としては斬新な特撮技術も盛り沢山で
映画としても楽しめた気がします。
で 今回のリメイク作も そのシュワちゃん版を下敷きにしているということで
原作のディック色よりも そっちのが強い感じになってます。
コロニーの街並みやなんかのデザインは 思いっきり「ブレードランナー」していて
ディック原作のコラボ感が楽しめたりもします。

主演がコリン・ファレルってことで シュワちゃんに比べれば全然リアルな感じ。
それが このリメイク作には合っている気がします。っつうのも 良くも悪くも
この作品は ケイト・ベッキンセールジェシカ・ビールという
女優二人の映画って気がするので。アクションも女優陣の方が目立ってるし。
顔立ちは濃いけど 下がり眉が愛嬌を感じさせるコリン・ファレル
この女優陣を引き立てるには 凄くいい配役だと思いました。
悪役としてのケイト・ベッキンセールが目立ち過ぎちゃってるので
黒幕のコーヘイゲンが迫力不足に感じちゃったし 演じてる役者さんも
ちょっとアクションには不向きな感じがして そこは残念でした。

ま でも映画としては 凄く面白かったです。
上流階級の住むブリテン連邦と貧しいコロニーに地球が二分されていて
それを結ぶのがフォールという地球の内部を通る巨大エレベーターってのも
なかなか面白いアイディアだし その設定が最後まで活かされているしね。

ってわけで 今までは全くスルーしていたコリン・ファレルなんですが
意外に格好いいんだなぁと思って 帰りにTSUTAYAで「マイアミ・バイス」と
アレキサンダー」なんかを借りて観てみました。どっちも長髪なんで
ルックス的にはイマイチだったんですがね。(汗)

マイアミ・バイス」はTVシリーズも 割と好きでよく見ていましたが
ドン・ジョンソンソニーとは全く違いました コリン版ソニーは。
ニヤけたとこが全然ないし 全編シリアスだしね。
映画としても シリーズの良さを活かしきれていない気がしたし
逆にシリーズを上回る何かがあるわけでもない気がして
かなり物足りない感じがしました。

アレキサンダー」は苦手な歴史物なんですが アレキサンダー
同性愛者だったってのに興味があって見てみました。
歴史的背景とか全く分からないし 当時の同性愛の位置付けが
どんなかもよく分からないんで あれなんですが。
アレキサンダーは相当熱烈にヘファイスティオンを愛していたみたいね。
映画でも そんな風に描かれているけど オリバー・ストーン
監督なだけに キスすら つうか熱い抱擁すら交わさないってのは
ちと不自然な感じがしないではないけど。
まぁ でも 大筋は史実に基づいて描かれていると思うので
歴史を学ぶという意味では なかなか面白かったかなぁ。

結論 長髪のコリン・ファレルは (俺的には)イケない。