開会式〜


前回の記事でも 既に触れましたが ロンドン五輪が開幕しました。
失業中+(帯状疱疹)療養中ってことで 結構しっかり見れちゃうかもってことで
「蹴球」枠とは別にちょこちょこ感想でも書いていこうかなぁと思います。

まずは開会式。 ダイジェスト版(つっても2時間超え)で見たんですけど
もぉ 盛り沢山過ぎて お腹一杯の一言っす。
今回は 映画監督のダニー・ボイルの演出だったみたいですけど
随所に そういう色は出ていたのかなぁと思います。
ファンタジー色が強く スペクタクル感も満載でしたが
それでもスケールの大きさは前回の北京五輪の開会式には及ばないと
個人的には思いました。ただ 小粋な喜劇的演出や好き嫌いは別にして
ポール・マッカートニーらの演奏は英国ならではだなぁと思いました。

ただ これだけ長時間になると参加する選手にとっては大きな負担を
強いることになるわけで それを理由に参加を見合わせる選手もいることを
考えると 行き過ぎたショーアップや過剰な演出は 本末転倒なのかなぁと
思わないでもないですが。俺が一番好きなのは 各国選手の入場なんですが
これと 聖火の点火と開会宣言・選手宣誓があれば開会式は
正直 十分なんじゃないかなぁと思うんですが それじゃ駄目なんすかねぇ?

その各国の選手入場は どの選手も晴れやかな笑顔と誇りに溢れていて
見ているこちらも爽やかな気持ちにさせてもらいました。
日本は 相変わらずの紅白で漫才師のような衣装がなんですが。(汗)
男子のノーネクタイは間が抜けてだらしなく見えたし
女子の首元のスカーフも もっと映えた色を使えばよかったのにと
テレビの前で ダメ出しの嵐でしたが 旗手の吉田さん(レスリング)始め
選手達の表情からは適度な緊張感の中にも リラックスして楽しんでいる
表情も見えて少し救われた感じがしました。
同じ紅白の衣装でもスペインは黄色のネクタイが小粋に決まっていたし
やっぱりラテンな人達は 明るい色が似合うねぇ。
どこの国か忘れたけど 可愛くデザインされたスポーツウェアで決めていて
紅白の衣装でも やりようは色々あるのになぁと思ったのでした。
メキシコやブラジルのカラフルな衣装や 東南アジアやアフリカの民族衣装も
印象的でしたねぇ。日本も いっそ浴衣とかで出たらいいのにって思うけど
正装としては ちょっと向かないかなぁ。受けるとは思うんだけどねぇ。
格好よかったのはアメリカの紺のブレザーに同色のレジメンタルタイに 
やっぱり同色のベレー帽に赤のワンポイントが入って 
ちょっとアーミーテイストなんですが統一感が出ていて なかなかでした。

ま でも一番のトピックはフィジー代表の旗手の方の衣装。
衣装ってか 肉体だけどもね 素晴らしいのは。
どんなに素晴らしい衣装も この肉体と笑顔には敵いません。
この人 日本の高校・大学を卒業して日本の会社に所属している
柔道の選手らしいです。コーチも日本の方がついていてフィジー代表として
参加しているみたいで こういうとこも国を超えた五輪のいいとこだと思います。
男子81Kg級の選手みたいなので 今から楽しみです。
この階級だけは 日本選手じゃなくって このフィジーの選手を応援するって
俺は決めました。(宣言) 柔道着姿も今から期待大だし はだけた柔道着から
のぞく胸元なんてのも 激しく期待して 登場を待ってます。

その柔道なんですが 金メダル確実と言われていた福見選手が5位。
男子の平岡選手は 健闘の銀メダル。
ですが インタビューでは両者に笑顔は全くなかったですねぇ。
表彰台では さすがに笑顔がこぼれていましたが 平岡選手は。
「柔道」と「JUDO」。
よく言われることですが 世界的なスポーツとなった「JUDO」と
日本古来の「柔道」は 既に全く別の競技と思わなくては
いけないのかもしれません。今回 競技を観ていても「柔道」の面影を
探す方が正直難しい位の印象を受けました。
数年前から足への直接タックルが禁止になり 「柔道」に有利と
言われましたが 奥襟や背中を持ってかける技や 技の有効性よりも
技の数で反則を狙うポイント追求型の「JUDO」を見ると 
「柔道」からは ますますかけ離れていっているとしか思えませんもん。
そんな中で日本選手は重圧とも戦わなくちゃいけないわけで
そりゃもう 見ていて気の毒なほどです。
ま それでも 日本の「柔道」は その期待と重圧と戦わなくてはいけない
宿命なんだと思います。それに打ち勝たない限り称賛は得られない。
この先の競技の中で「柔道」が見られることを期待したいと思います。

男子体操の予選も観たんですが 日本の調子はイマイチっぽいですねぇ。
こんなにミス連発ってのも珍しいんじゃないでしょうか。
内村君の出来も 本人も首を傾げるほど酷かったですし。
まぁ これが予選でよかったと思えるようにって本人も言ってましたが
そうなることを願っています 俺も。
体操では山室くんが めちゃんこ可愛いんですよねぇ。
「失敗してもヘラヘラしてる」 とか書かれたりしてましたが
失敗して落ち込んでて いい事あるんですか?と 逆に聞きたいっす。
体操は団体競技でもあるんだから 皆して落ち込んでていい筈ないじゃん。
それぞれ選手には キャラや役割があるんだからさ
何でも「こうあらねば」ってのは 全くナンセンスだと思うけどねぇ。
そういう意味では 内村君も笑顔が全くなかったし キャプテンの
田中君がトップバッターからミスの連続で流れに乗れなかった時に
最小限のミスで踏ん張っていたのは 山室君だと思うんだけどね。
得意の「つり輪」で思ったような点が出なくて それでも腐らずに
笑顔を見せていた彼こそ 本当に心が強いんじゃないかなぁ。
なーんて 欲目全開で書いてしまいましたが。

内村君同様 連覇を狙う北島康介も苦しんでますねぇ。
準決勝は6位通過。
ここぞという時の勝負強さは健在だと思いたいですが
それこそ 勝っても負けても悔いを残さないで欲しいと思います。

ってわけで 三宅さんの重量挙げ銀メダルや 高校生スイマー
萩野(はぎの)君の銅メダルなど 後に続く選手の追い風になって
欲しいと思います。